歯石取りに回数がかかる?

歯医者で「通院回数が多い!」と思ったことはありませんか?

 

虫歯が多かったり、かぶせ物が多かったりすれば、回数や期間がかかるのはイメージがしやすいかもしれません。

ただ、歯石取りに回数がかかると「何で?」「1回で終わらせて欲しいのに」と思う方は多いようです。

 

まず大事なこととして、歯医者での治療のゴールは「痛くなくなること」ではなく『健康になること』です。

そして勘違いされやすいのが、「痛くなくなった」や「もともと痛くない」が、「健康で大丈夫(病気が治った)とは限らない」ということです。

 

もう一つ大事なことは、歯科衛生士が行っているのは単純に汚れを落とす「歯石取り」ではなく、『歯周病の治療』です

もちろんスッキリして頂けることは幸いですが、『歯周病を治すこと』を目的として行っています。

そして、歯周病を治すために歯科衛生士は手作業で大変細やかな施術を行っています。

最初から痛みやお困りの症状が無い方には、その施術の回数が多く感じるかもしれませんが

あくまで医療行為ですので、不必要なことは行えません。

逆に言えば、回数をかけてでも治した方がいい状態まで歯周病が悪化しているからこそ、治療を行う必要があるのです。

 

しっかりと歯茎が引き締まり安定するところまで歯周病が治療出来たら、

その後のかぶせ物治療や、定期健診での悪化のしにくさ等はとても安心出来るものになります。

 

通院回数がかかることは、大変なことかもしれませんが、大切なことです。

歯周病の難しいところは、回数をかける価値がある状態になっていても、自分自身では感覚的な違いが少ないというところです。

感覚的な実感を得にくいかもしれませんが、歯医者さん側も回数を多くかけるより、少ない回数で治療を終わらせたいのです。

 

歯科医院も医療機関の一つですので、行われることは必ず理由があります。

当院では他院での治療についての相談もお受けしておりますが、疑問があれば一番はまず主治医の歯医者さんや担当の歯科衛生士さんに聞いてみましょう。

 

【予防歯科・マタニティ歯科・小児歯科】
加古川駅徒歩15分 兵庫県加古川市の歯医者
山中歯科医院
院長・歯科医師:山中 隆