JIDAS補綴セミナー受講中

2019.01.14

勉強会

私は現在、JIADSというスタディーグループ(研鑽する歯科医師の組織)で補綴(おおまかにいうと被せ物)の技術・知識向上を半年かけて行っているところです。

私が最終的に目指す医院は『治療の無い歯科医院』ですが、残念ながら全ての方が治療が無い状態で来院していただけるとは限りません。 そして、削ったり、詰めたり、被せたりする「治療」の効果は、一生涯維持されることはほとんどありません。(日本の歯科治療の8割が再治療と言われています)

例えば虫歯であれば、重要なのは「虫歯になった理由を特定出来たかどうか」と、「虫歯の治療が済んだ後、メインテナンスの為に定期通院出来たかどうか」なのですが、詰め物や被せ物は全て患者さんごとのオーダーメイドであり、その精度によって「維持・長持ちのしやすさ」が変わります。 そのため、やむを得ず治療の為歯を削って被せ物が必要な方、現在入っている被せ物が劣化していてやり替えが必要な方に、可能な限り長持ちしやすい被せ物を入れられるよう、JIADSという組織で研鑽を積んでいます。 極めて精度の高い被せ物であったとしても、歯を削ることには変わりません。

長持ちしやすい被せ物にはこだわりますが、この技術の出番が少なくなるような地域に出来るよう、医院として貢献していきます。